心理検査

心理検査とは何?

 心理検査とは、一定の理論や科学的手法にもとづき心理学者によって作成された、さまざまな心理テストのことです。多くは統計的分析によって作成されています。たとえば、「こういう数値が高い人は、マイナスに考えすぎる傾向が強い」 などと過去の研究結果を参照して、検査結果を理解していきます。病院や相談室には日々多くの人が相談にやってきて、心理検査を受けます。そうやって何十年にもわたり臨床心理学の中で蓄積されてきた知見 やデータと照らし合わせて、その人の性格や感情の状態、 思考方法の特徴などを短期間で、できるだけ正確に把握することが心理検査の目的です。その人の個別の特徴を理解し今後の支援計画を立てるために、 心理相談室のみならず、医療や司法などで広く活用されています。

心理検査の種類:性格や感情の状態を調べる検査や、 自分の能力の得意分野、苦手分野を知るための検査がよく用いられます。基本的に1つの検査で判断するのではなく、相談内容にあわせて、いくつかの検査を組みあわせます。 それぞれの検査が心の異なる側面をとらえているからです。たとえば「自分で何となく自分はこういう性格だ」「 自分はこういうことで困っている」と自分で理解できている部分、何となく気づいてはいるけど自分では認めたくない部分、自分でほとんど気づいていない部分の3つの領域について、情報を得るために検査を使い分けることが多いです。心理士は多くのデータが結果として出てくる中で、相談内容に関連する部分を読み取り、どの部分をお伝えすることが現在最も役立つか判断するトレーニングをうけています。

心理検査をもちいたカウンセリングの特徴:心理検査は数時間という短い時間の中で、その人の性格や思考の特徴を理解するためのものです。通常は、 長い時間かけてカウンセリングの中で理解していくことを、短期間で効率よく理解しようとするものですから 限界もあります。たとえば、必ずしもすべての結果が自分の今の状態と一致しているとは限りません。誤差が生じることもあります。また、 自分について知るための心の準備ができていない段階で 心理検査の結果を知ることで嫌な思いをすることもあるかもしれません。 客観的指標にもとづいて自分について整理して考えたいという方には 向いています。まだ自分自身のことがよくわからず、 何を目標にしてカウンセリングを受けていいのか分からない方にも 、今後の方針が得るために心理検査をお勧めすることがあります。 また、短期間で自己理解を進めるという特徴があるため、時間をかけてカウンセリングを受けることが難しく、 今すぐできる解決方法について知りたい方にも適しています。 ただし、それは一種の短期的心理療法ではありますが、多くの時間とコストをかける長期的心理療法の代わりになるという わけではありません。心理検査の結果をふまえて、その後の生活を改善する方法を話し合ったり、性格や考え方を変える長期の心理療法に進む場合は、 担当の心理士と相談しながら決めることになります。

心理検査の流れ

 1)まず、カウンセリングを行い現在困っていることやこれまでの経緯についてお話をうかがいます。そしてどの心理検査を行うことが、最も現在の状況を理解して今後に役立つか判断します。

 2)数時間かけて心理検査をおこないます。 一度にすべての検査を行うのは負担がかかるため、2日、3日に分けて実施します。ご自宅に持ち帰って一人で行えるアンケート形式の心理検査を行うこともあります。

 3)心理検査の結果を分析して、 現在の問題と結びつけて考えていきます。その結果をカウンセリングの中で担当の心理士と共有し、あてはまる点や矛盾する点を話し合い、自己理解を深めます。その上で、今後のカウンセリングの方針や生活改善の方法を考えます。必要であれば検査結果をかかりつけの病院や職場などに郵送することも可能です 。

さいごに:心理検査の内容は専門家にしか公開されていません。事前に心理検査の内容や読み取り方を知ってしまうと、心理検査の結果がゆがめられてしまい、客観的指標として信頼性が低くなるからです(そのため、心理士は自分で勉強してしまう前に、ほかの心理士にお願いして心理検査を受ける経験をすることが多いです)。ご興味がある場合は、自分で調べるよりもまず専門家と相談して、説明を受けることをおすすめします。

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